作るだけじゃ足りない。価値を「届ける」「伝える」が出来なければ生き残れない。

aub magazine

進化した「アスリートのデータで人々を健康にする」というテーマ

改めて激動の2023年お疲れ様でした。AuBのことを振り返る前に、まずは腸ケア市場全体のことについて話していきたいのですが、啓太さんがこの1年の中で一番印象にのこった腸ケア市場でのニュースはありますか?

あまり大きなニュースになっていませんが、2023年も腸ケア市場にとって転換点となるニュースや研究結果がたくさんありました。その中でもあえて1つ選ぶならば、筋肉の修復に短鎖脂肪酸が関係していることがわかったことでしょうか。

※参照:The gut microbiota promotes distal tissue regeneration via RORg+ regulatory T cell emissaries

アスリートの腸内環境を研究して商品開発している我々にとっても大きなニュースになりましたよね。

そうですね。まだまだ研究が進んでいくと思いますが、アスリートに多く存在する酪酸菌と相関がありそうだなと考えています。

ちなみに、どうして一番印象に残ったニュースとしてこちらを選んだのでしょうか?きっと経営者視点でいろんなニュースがあったと思いますが。

AuBも研究を続けて気づけば8年が経ちますが、創業当初考えていた『アスリートのデータで人々を健康にする』というテーマに沿った代表的な論文だったためです。これまで腸活に関する論文は数多く発表されてきましたが、アスリート関連の論文はまだまだ多いとは言えず、世間的に認知されていない領域ではありました。

ある意味、世間が認知するための口火を切ったといえる論文ということでしょうか?

まだそこまででは無いかも知れませんが、筋肉と腸内細菌の関係については最近特に研究が進んできています。腸の免疫細胞であるT細胞は免疫機能を調整する重要な存在であることが知られていましたが、筋肉の修復にも効果があって、しかも腸由来のT細胞が筋肉の損傷部位まで到達して働いているということがこの論文で示されたんですよね。

AuBがこれまで提唱してきたことに対して、より説得力を高める内容になったことは間違いないですよね。

T細胞を活性化させるためには、腸内細菌が作る酪酸などの短鎖脂肪酸が有益であることは分かっていました。アスリートに酪酸を作る菌が多い理由もこういったことに関係するのかもしれませんね。

8年越しのこども向けブランドのローンチ

AuBとしてのニュースとしては、やはりaub for kidsのローンチでしょうか?

やはりということは、他のメンバーもそう言っていましたか?笑

はい、冨士川さん山本さんも、aub for kidsの立ち上げを挙げていました。

であれば別のことを…と思いつつ、やはり経営視点で見ても、aub for kidsのローンチになりますかね…!私自身が、幼少期に母からしてもらった腸ケア体験をベースにそもそもAuBを立ち上げていますし、会社としても、次世代の社会を支えるこどもたちの腸内環境を良くしていくことは、創業期から重要なテーマの一つでしたから。

今更かもしれませんが、どうしてAuBとして最初のプロダクトはこども向けではなかったのでしょうか?啓太さんの原体験を踏まえると、こども向けブランドを先に立ち上げるという選択肢もあったのでは無いかと思いますが。

言えることと言えないことがありますが、大きく分けると2つあります。1つは、私の原体験として、現役時代に所属していた浦和レッズサポーターとやり取りをする中で、いつまでも元気にスタジアムに通ってほしいという思いがあったこと。

AuBの公式noteでも述べられていましたね。

はい、当然サポーターがいつまでも元気にスタジアムに通ってほしいという思いは、大人にもこどもにも言えることですが、少なからず今環境を作ることができる大人がベストコンディション・ご機嫌でなければ、こどもたちの未来も良くならないと思ったんですよね。

環境を整える担い手である大人をベストコンディションになってもらうことが、社会をコンディショニングすることに繋がるというわけですね。

そういうことです。2つ目はシンプルに、こどもの腸内細菌に関するデータが少なかったことです。

確かに当時はもっと情報が少なかったわけですから、その中で商品を開発することはリスクが伴いますもんね。

だからこそ、大人向けのプロダクトを商品開発しつつ、その間に同時進行でこどもの腸内細菌に関する研究や情報収集をずっと行ってきました。そして満を持して2023年にローンチしたという流れです。

作るだけでは勝てない。「伝える」「届ける」というデリバリーに注力する1年に。

最後に、2024年の展望を教えて欲しいのですが、まずAuBとしてどのようなチャレンジをしていく予定なのか、言える範囲で教えて下さい。

2024年に限らずこれから私自身が考えていかなければいけない永遠のテーマかもしれませんが、より多くの方にAuBプロダクトを届けるためにやれることは全部やりたいと思っています。

もう少し具体度を上げるとどのようなアクションになるのでしょうか?


具体のHowはまだ言えない部分が多いのですが、大きく3つあります。1つめは、なぜコンディショニングが重要なのかをわかりやすく届ける。2つめは、なぜコンディショニングの中で腸活が重要なのかをわかりやすく届ける。3つめは、どのシーンにおいて/誰において腸活が必要なのか=優先度が高いのかを知ってもらうための活動や研究を増やしていく、です。

そうなると「情報をわかりやすく届ける・伝える」が大きなテーマになるということでしょうか?

もちろんプロダクトについてもラインナップを増やしていくための仕込みはしていきますし、すでにチーム内で検討を進めています。一方、今まで我々が研究によって明らかにしてきた情報や、プロダクトの価値を最大限届けられているとは全く思っておらず、届ける/伝えることから逃げてはいけないなと思っています。

作っただけで勝手に使ってもらえるサービスなんて滅多に無いですもんね。

そこに真正面から立ち向かう1年にしたいと思います。しんどいですけどね(笑)

ちなみに、AuBの社長であるということを一旦置いておいて、啓太さん自身の2024年の目標ってありますか?

それ、需要ある?笑

ありますよ(笑)レッズサポーターの皆さんとか、僕自身も気になります!

全ての目標がAuBの目標と連動させて考えているので、個人の目標というのは難しいけど…身体を鍛え直すことですかね。

身体を鍛え直す?どうして今更?

ご存知の方も多いかと思いますが、私はこれまで不整脈があり負荷をかけたトレーニングに制限がありました。ただ、現役引退後も治療を続けていて、2023年の夏のタイミングである程度回復したんです。だから、これから負荷の高いトレーニングを少しずつ増やしていきたいなと思っています!

いいですね。社内のメンバーもみんな喜んでいました。ちなみに、負荷の高いトレーニングをして、最終的に何をしたいとかあるんですか?まさか、現役復帰…?


いやいや(笑)確かに何かしらトレーニングをした先の目標が見つかるといいなと思いますが、大前提身体を動かすことやトレーニングすることが、肉体的・精神的な充実感に繋がると思っているので。

それは間違いないですね。単純に身体を動かすって気持ちがいいですし、内容によっては成果が見えやすいものでもありますしね。

これまでも一人ランニング部などで走ってきましたが、やっぱり心のどこかで負荷を与えすぎないように制限していました。今後はその心配をせずに追い込めると思うとワクワクします(笑)マラソンに出てタイムも狙ってみようかな…とか。

僕はもう一度啓太さんがサッカーしているところが見たいですが、マラソンを本気で取り組む啓太さんも見てみたいです。

サッカーは…AuBの愛用者の方も交えてみんなでやりましょう!笑

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